ツリーホールにはまった時の対処法と生き残り方


treewells-imagesバックカントリーで怖い、ツリーホールにはまったときの対処法と生き残り方をご紹介します。

参考記事:
http://www.wikihow.com/Escape-a-Tree-Well-when-Skiing
http://www.deepsnowsafety.org/index.php/
http://mpora.com/articles/ski-rescue-scary-video
http://mpora.com/articles/tree-well-survival-guide

ツリーホールとは

ツリーホール
ツリーホール
ツリーホールとは、大量の降雪があった後に木のまわりにできる穴です。

特にモミなどの常緑樹のまわりにはツリーホールができやすくなるそうです。

英語ではTree Wellというようです。

ツリーホールの怖さ

ツリーホールにはまった場合、90%において自力では出られないとのこと。

アメリカでは、毎年平均4人がツリーホールにはまって亡くなっているとのこと。
アメリカにおけるスキーヤー・スノーボーダーの死亡事故原因の20%がツリーホールにはまったことによるそうです。
怖いのは雪崩だけじゃない・・・。

ムービー

実際にツリーホールにはまった人をレスキューするときの映像です。
こんな状態でツリーホールにはまったら、自力での脱出はまず不可能では。おそろしや・・・。

防止法

一度に大量に降った後などは特に、できる限り木に近寄らないこと。特にモミの木などの常緑樹。

そしてツリーホールでの死亡事故を防ぐためにはまずは一人ですべらないこと

バックカントリーやサイドカントリーで滑るときには危険を伴うということをしっかりと認識して、グループでお互いを気にしながら、できればお互いを確認しあえる距離を保つことが大事。

これは、ツリーホールの事故に限らずどんな種類の事故の際にも被害を最低限にするために言えることです。

もしどうしても一人で行動しなければならないときには、自分の行く場所を誰かに知らせておくことです。
たとえゲレンデでサイドに入る場合でもです。

対処方法

グループでいる時と、一人でいてはまった時(あるいはグループの人に気が付いてもらえなかった時)に分けて対処方法を紹介します。

グループの時

K2 レスキューショベル
K2 レスキューショベル
万が一誰かがツリーホールにはまったら、単純に掘り出してあげてください。
はまった人を見つけたときに他にも仲間がいるならば、まず他の仲間にもそれを知らせること。助け出そうとした自分がはまってしまう可能性は十分にあります。

はまった人を掘り出すためにはショベルを携帯することはとても大事です。
くわの形になるものは、より効率よく掘りだせるでしょう。

下記リンクのビデオでは、手で掘り出していますがかなり苦戦しているのがわかります。
http://mpora.com/articles/tree-well-survival-guide

DAKINE HELI VEST
DAKINE HELI VEST
できるだけ身軽でいたい場合には、ショベルなどのアバランチギアを携帯することのできるベストもあります。

リフトを使ってまわすサイドカントリーの場合でも、ショベル、ビーコン、プローブのアバランチギアは必ず携行しましょう。
携帯電話やトランシーバーの携行も有効です。

穴から助け出す際にロープやスリングが重宝する場合もあるでしょう。
ロープは持たない人でも、スリングぐらいは持っておくと他にもなにかあったときに対処の幅がぐっと広がるのでおすすめです。

一人の時

一人でいてはまった時(あるいはグループの人に気が付いてもらえなかった時)の対処方法です。

落ち着いて!

670px-Escape-a-Tree-Well-when-Skiing-Step-1-Version-2多くの場合、頭からツリーホールにはまり板が最後に残るという状態になります。
パニックになり暴れると無駄に体力を消費するだけでなく、体の周りのスペースを崩れた雪で埋める可能性があります。
ひとまずは落ち着いてその後どうしたら良いかを冷静に考えます。

木にしがみつく!

より深いところへ落ちないようできれば木の幹、それが無理なら枝にしがみつきます。
木につかまると、誰かにレスキューをされる場合にも助ける側が作業しやすくなります。

エアポケットを使う

顔が雪に埋まっしまった時は、自分の顔の近くに空洞部分がないか探し、ゆっくりと顔を近づけ少しでも多くの空気を確保します。

脱出

誰かに救出してもらうことが期待できないのであれば、自力で脱出するしかありません。
しかし、あくまでも落ち着いた冷静な行動が必要です。

ツリーホールにはまる多くの場合で頭が下になります。
もし、体の周りにある程度のスペースがあるならまずは頭が上になるよう向きを変え木につかまるなどして上に登りましょう。

ゆっくりと慎重に体を動かして体の周りにスペースを作ります。体温により周囲の雪が溶かされてコンパクトになりスペースを作りやすくしてくれることもあります。

脱出後

もし自力で脱出ができたなら、できる限り早くツリーホールから離れること。
体力を大きく消耗した後にまた同じツリーホールや別のツリーホールにはまることを避けなければなりません。

バックカントリーは危険です!

これからバックカントリーを始めようとしている人、初心者の人は『バックカントリーやサイドカントリーは危険!』だという認識をしっかりと持ち、十分な準備をしてバックカントリーを楽しみましょう。

バックカントリーを始める時には、最初はガイド付きのツアーに参加するか十分な経験や知識を持ったベテランの方にご一緒させてもらうことを強力におすすめします。

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